妊活を振り返ってVol.7
引き続き私の妊活を振り返っていきますね。
体外受精に向けて、初めての採卵で2つの卵子を採ることができました。
その後は予め採取していた精子と合わせて、受精卵の分割が順調に進めば1つは子宮内に移植、
残りは凍結保存するという流れになります。
私の場合は、できた2つの受精卵のうち1つしか良好な分割が見られず、その1つを移植する、
凍結保存は今回は無しという結果でした。
この話は、クリニックの培養士さんから聞いたのですが、もうその日は朝から本当にドキドキでした。
受精卵がうまくできなかったり、発育が止まってしまう可能性もあるので
たった2つしかない卵子でちゃんと移植に進めるのか、採卵からほんの数日間だけど
心配で心配で仕方ない日々を過ごし、祈るような気持ちで当日を迎えて。
培養士さんから、順調な分割が進んでいる受精卵(胚)の写真を見せてもらい、
「移植できますよ。」と言われた時は、もぉ~ただただ安堵というか
はぁ~良かったぁ~。とりあえず移植までたどり着いたぁ~。
と、体の力が抜けて、張り詰めていたものが一気に緩んだ瞬間でした。
まだまだこれから移植なのに(笑)
ひとまず、大きな大きな難関クリア!!という感じでした。
そしていよいよ初めての移植。
子宮内の状態も、移植する胚の質も良いということで、満を持しての移植でした。
それはそれは期待が膨らむよね~。
移植自体はほんの一瞬で終わります。でもその前に色々と処置があって、それが私はしんどかった。
膀胱や子宮に管をつるのだけど、なんっかすごーい違和感と気持ち悪さで。
もちろん個人差アリだと思うけど、こういう処置の時はいつもザーって目の前が砂嵐(貧血みたいな)になります涙
でも、我慢!ひたすら我慢!!愛しの受精卵を迎えるため~!!!!
そしていよいよ移植の時。麻酔はせずで、カテーテルという長いチューブで子宮内に胚を移植します。
私もモニターを見ながら、先生が移植の様子を
「はい、今チューブの先から出たのが分かった?見えた?」
と教えてくれるんだけど、全くわからず…。ど、どこ??みたいな。苦笑
ちなみにその後の移植でも、結局一度も私にはその瞬間はわかりませんでした~。
そんなゆるーい感じで、無事に移植は終了しました。
その後、妊娠判定まではホルモン補充と流産防止の薬を飲みながら過ごしました。
良く、この期間はお姫様生活(体に負担がかかることはなるべくしない)を!と言われたりしますが、
特にその指示もなかったので、普通にしていました。
でも、心の中はドキドキで!!何しろ初めての経験だから~。
もちろん体外受精での妊娠率は決して高くないのはわかっていたけど、やっぱり期待しちゃう部分も大いにあって。
でもでも、ダメだった時の心の準備もちゃんとしとかないと、苦しいのは自分だよぉ、と言い聞かせる面もあったり。
すごく落ち着かない、ソワソワした期間でした。
結局妊娠判定より前に出血が始まって…。生理が来てしまいました~。
一応クリニックでも検査したけど、やはり陰性。
初めての体外受精は残念な結果に終わりました。
なんというか、やっぱり、
「人生そんなに甘くないよね~」
というのが、正直な感想だったと思います。
そして「陰性」という厳しい現実を受け止めなくてはいけないことの辛かったこと…。
ん~、しばらくは自分の中が空っぽみたいな、そんな感じかな~。
色々と、通常運転に戻るまでには少し時間がかかったように思います。
あっ、一瞬正気に戻ったのが、クリニックでの支払いの時ですわ~。
予め大まかな料金表のようなものは目を通してはいたものの
いざ会計となると…ぅわぁ~!!と目が飛び出ました。
高い…。わかってたけど…。すごいなこれ…。
こんな感じ。ものすごくものすごく現実に引き戻された時間でございました。
もちろん、妊活のどの時期においても生理が来た時のショックは計り知れないよね~。
でも、やっぱり、ステップアップするうちに、妊活にかける労力、身体的・経済的な負担も増えると、どうしても
「あんなに頑張ったのに!!これだけのことをしたのに!!」
という想いがどんどん強くなっていったよに思います。だからしんどい。
そしてまだまだ続くから、もっとしんどくなる。
こういうことの積み重ねが、やはり、「不妊治療=つらい」の構図になっていくんだろうなと思います。
何も得られない。そして終わらない。終わりが見えない。
私もどっぷりとその底なし沼にはまっていくのでした。
結局このクリニックでは3回の採卵、移植をしたけど一度も妊娠はできず大阪のクリニックへ転院することになります。
次回はそのあたりまでを書いていきますね。