妊活を振り返ってVol.10
久しぶりになってしまいましたが、引き続き妊活を振り返っていきますね。
大阪のクリニックに転院し、地元の協力医に経過観察をしてもらいながら
初回の採卵に向けて動き出します。
投薬、自己注射などでの刺激で、定期的に協力医に卵胞の様子をチェックしてもらい、
それを大阪のクリニックに報告し、次の指示をもらう、という少し手間のかかる方法で採卵できる状態を待ちました。
いざ採卵となると、前日から大阪に滞在し、朝イチでクリニックへ。
その日同じように採卵する方が十数名…待機専用個室が20部屋くらいあったかな~
採卵順にそれぞれの個室に入り、流れ作業のように説明、検査、採卵、安静、退出と進んでいきました。
私は相変わらず、卵胞の育ちは悪く、採取も1,2なので麻酔も座薬のみ…
自力で採卵室へ入り、採卵時はとにかく痛みに耐え、涙がツーっと流れました。
採卵後は安静にしながら医師からの説明を受け、その日の午後に退院。
その後、顕微授精で一つ受精卵ができ、凍結保存までたどり着くことができました。
何度か採卵をした後に複数個の移植を考えていたので、すぐに移植はせず
体調が落ち着いてから、次の採卵に向けてまたスタートという方針になりました。
このクリニックでの初めて顕微授精までは初診から3,4か月かかり、
経過観察も結局このクリニックにお願いした経緯もあって、受診も頻繁でしたが
診察する医師は毎回異なり、内診する医師、問診する医師が違うこともありました。
初回以外は診察時間も数分で、検査や処置、その他の詳しい説明は違うブースで看護師から改めて受けるというスタイル。
受診の度に血液検査もあり、その結果待ちに1時間とかはかかるので、
その他の待ち時間も含めるとトータル4時間くらいは受診にかかっていました。
そうなると、どうしても、ど~しても心身ともの負担、ストレスが蓄積されていって。
数分の事務的な診察で、わからないことがあっても、質問とかしにくい状態で医師との信頼関係も何も築けない…
もちろん看護師さんも数十名、皆さんバタバタと忙しい中でやっぱり色々些細な事も聞きづらい…
クリニック自体の滞在時間のほとんどが待ち時間…
往復の移動時間5~6時間…
支払いの度に0が一つ多いんじゃない??的な金額…
はぁ…ストレスでしかない…
と、採卵ができた喜びはもちろんあったけど、すでに良くないことへの気持ちの方が強くなりつつありました。
これだけの労力とお金を使って、やっと一つか…という気持ちも。
このクリニックに限らず、規模も大きく来院する人も多い病院では当然のことだし
医師や看護師の対応が悪いとかそういう次元ではないのです。
ただ、「不妊治療」という精神的な負担も大きい治療をする中で、こういう環境は
私にとってはとてもとてもつらいものがあったということです。
この頃から一人で過ごす時間が必然的に長くなって、ずっとクリニックにいるのも息が詰まるし
待ち時間には近くの公園やカフェに脱出することが増えました。
知らない土地で、もちろん知り合いに会うことのない(正しくは会う心配のないかな?笑)中で
気持ち的には完璧に一人、自由になれる環境でした。
そしてそのうち、「一人の時間」がとてもとても大切なものとなって。
誰にも気を遣わず、何も考えず、一人でボーっとする時間。
正直、そういう瞬間が無いとやってらんな~い!という感じだったと思います。
そうやって少しでも、何とか自分が壊れないように、逃げ出さないように
必死で自分も保つ方法を探りながら頑張っていたんだろうなと思います。
どんだけ苦しかったんだ、あたし…苦笑
今、思い返してもやっぱり二度と戻りたいくはない人生の一部分です。
でもでも、もちろん転院して良い面もありましたよ!!当然!!
そのことはまた改めて詳しくお伝えしますね~。